ドリーム小説

※注意!この先、微エロじゃ済みそうにありません!
 一応、16歳以上の方だけとしておきますが、何というか自己判断の上お進み下さい。
 閲覧後の苦情は聞きかねますので、ボスがエロくてヒドいのは当然だという方だけどうぞ。(え 








資料室の中には、散乱するファイル、泣き叫ぶ、覆い被さるスクアーロ。

状況を繋ぎ合わせた結果、ザンザスは物凄い勢いでスクアーロを蹴り飛ばした。

それに驚いたは悲鳴を上げて、怒り狂うザンザスを止めに入った。

何でザンザスが怒ってるの?!

私としちゃ嬉しいけど、このままじゃスクアーロが死んじゃう!




「待って!何勘違いしてるの?!スクアーロは助けてくれただけでっ」

「テメェは黙ってろ!」

「キャ・・・っ」




止めようと縋り付いたをザンザスは押し飛ばし、蹴り飛ばされたスクアーロへと向う。

突き飛ばされ床に倒れたは、目を見開いて物凄い深い皺を眉間に刻んだ。

私を助けに来たんじゃなかったの?!

クワッと怒りを剥き出しにしたは散らばっていたファイルを思いっきりザンザスに投げ付けて2人の間に入った。




「もう止めてよ!何怒ってんの?!」

「・・・テメェ」

「引っ込んでろ、。俺の不注意だぁ・・・」

「でも・・・!頭から血が出てるじゃない!傷見せてっ」




はクルリとザンザスに背を向け、スクアーロに慌てて駆け寄った。

痛そうに顔を歪めるスクアーロの頭に、手を伸ばして心配そうに傷を見ているをザンザスは黙って見ていた。


なぜソイツに構う・・・。

お前が心配するのも、その手が触れるのも、俺だけでいいだろうが。

気に入らねェ・・・。

俺を見上げるその目も何もかも。


ザンザスが無意識に一歩踏み出せば、は庇うようにスクアーロに抱き着いてザンザスを見上げた。

それを見たザンザスと見上げたの関係はそこで何かが擦れ違った。

はザンザスの冷たい瞳に初めて恐怖を覚え、ザンザスはの表情に自分への怯えを見た。

震える腕でスクアーロを抱き締め、恐怖を隠すように見つめ返せば、ザンザスの手がの腕を掴んで引っ張った。

スクアーロから引き離され強い力でザンザスの方へ引き寄せられたはそのまま肩に担ぎ上げられた。




「え、何、降ろして!」




がどんなに暴れても叫んでもザンザスは一言も喋らず、を手放そうとはしなかった。

ふと見たスクアーロが辛そうな顔をしていたが、そのまま資料室から連れ去れたにはそれが何を意味していたのか

その時は全く理解出来なかった。







***






はザンザスの肩に担がれて、暴れ回ったがすぐに諦めた。

どんなに頑張っても力では敵わない。

それよりどこに連れて行かれるんだろうと首を捻ったが、その答えはすぐに分かった。

見慣れたザンザスの部屋に入った所まではよかったが、そのままは無造作に肩から落とされた。

ザンザスのコロンの香りに包まれた瞬間、ベッドに投げ捨てられたのだと理解したが、

荷物扱いされた事に腹を立てて当の本人を見上げた。




「アンタねぇ、女の子を荷物扱いするなんてどういう・・・っ!」

「お前は俺のものだ」

「え?ひゃあッ・・・!ちょっと!」




の怒りは次の瞬間、驚愕に変わった。

そのまま覆い被さって来たザンザスは大きな手で軽々との両手を纏め上げ、ベッドに押し倒した。

その時、初めていつもと様子が違うザンザスに気付いたは高圧的な瞳に息を呑んだ。

私が知ってるザンザスの目は宝石のように綺麗で、澄んでいて、あの赤に見つめられるのが好きだった。

だけど、こんなにも酷く淀んだ目をして私を見てくるザンザスは初めてだ。

怖い・・・!




「やっ・・・ちょっとま、んっ」




噛み付くようにの唇を貪るザンザスはまるで別人のようだった。

の意思など知らないとばかりに、ザンザスの舌が口の中を蹂躙する。

息を吸う暇も与えないほどのそれには逃げようとするが、顎を固定されビクともしない。

ようやく離れた唇に安堵の息を吐いたのも束の間、首筋に顔が埋められ耳に水音がいやらしく聞こえた。




「ヤダ!止めてってば!ザンザス!嫌っ」




全く声が聞こえていないように、ザンザスは止まる気配すらない。

首筋を這う舌、縫い付けられた両手、馬乗りにされている腰、素足を撫でる手。

その全てが恐怖の対象で、はビクともしない身体を必死に動かしてザンザスを拒否した。

固く目を瞑り、顔を背けたにザンザスはようやく声を発した。









不意に名を呼ばれ、恐る恐る目を開けるとザンザスと目が合った。

酷く揺らいだ瞳はまるで何かを欲しているようで、あの赤の波の中にが映り込んでいる。

何でそんな目をしてるの・・・?




「お前は俺のだ」

「何を、」

「カス鮫になんぞくれてやるか」

「え・・・?ひゃぁ、んっ」




怪訝そうに抵抗を止めたに、ザンザスはここぞとばかりシャツの中に手を滑り込ませた。

腹部を這う手と首筋から撫でるように降りていく唇が酷くこそばゆくて身体が震える。

熱い吐息とザンザスの口から何度も小さく零れる自分の名前にゆっくりと目蓋を開く。


何でこんなことになったんだろう?

私はザンザスが好きで、だけどザンザスにとって私は数ある女の内の一人で。

愛人達と同じようにただの性欲処理に使われるのは私は嫌。

やっぱり私はザンザスの玩具なの・・・?

玩具を取られたから怒ってる程度のことなの・・・?

それって何だかすごく・・・・・悲しい。




「ザンザス」




の小さな声に何となく視線を上げたザンザスは思わず目を見開いて固まった。

あの気の強いが、静かに泣いていた。




「私、ザンザスが好きよ。・・・・だけどこんなのは嫌」




頬を伝って流れ落ちていく涙にザンザスはようやく自分が何をしているのかを思い出した。

きつく押さえられていたの手には手形が残り、シャツは捲り上げられ、首筋にはいくつもの鬱血痕が散っていた。

自分のした事に愕然となり、に触れている手を力なく離した。




「お願いだから、ザンザスを好きなままの私でいさせて」




その言葉がトドメだった。

自分に対するやりようのない怒りが込み上げてきて、ザンザスはベッドから飛び降りて寝室を出て行った。

暴れるように部屋中の物という物を叩き壊しながら廊下に出ると、壁に拳を叩き付けた。




「クソッ!!!」




泣かせたい訳じゃなかった。

ただ、が自分じゃない誰かを見ているのが気に食わなかった。

あの時、身を挺してスクアーロを守ろうとしたを見て、何をしてでもあの目に自分だけを映したかったのだ。

なのにあの漆黒の瞳に映っていたのはただの欲望と嫉妬に駆られた獣だった。

酷く情けない自己嫌悪の中で、ザンザスは自分の中の気持ちにようやく気が付いた。




「今更、に惚れてる自分に気付いても遅ェ・・・!」




全てを悔いるように何度も何度も壁を殴るザンザスの耳に誰かが近付いてくる足音が聞こえた。

慌てて走り寄ってくるレヴィをザンザスは苛立ちをぶつけるように睨み付けた。




「ボス!無事でしたか!」

「失せろ」

「侵入者がボスの部屋に押し入ったと聞いて・・・」




ザンザスは目を見開いて、自室を振り返った。

レヴィの言葉を最後まで聞くこともなく、ザンザスは駆け出した。

今、あの部屋には・・・・!!!

飛び込んだ寝室はもぬけの殻で、人の気配は全くない。

ベッドの上で泣いていたの姿もそこにはなく、不自然に開け放たれた窓にザンザスは唇を噛んで拳を握り締めた。

搾り出すように呟かれた想い人の名は広い自室に切なく響き渡った。


* ひとやすみ *
・突発的とはいえ、申し訳ありません!
 ボスが何だか酷くて可哀想な人になってしまった・・・!
 とは言え、後悔はしてません!お、お叱りはソフトにお願いします・・・っ!涙
 ラストスパートです!もう少しお付き合い下さい!                      (09/09/10)