ドリーム小説

バッカもおぉぉぉぉおん!!

「来ちゃったものは仕方ないでしょーが」




という訳で、来ちゃいました氷帝学園!

本日の練習試合は氷帝学園中学で行われます。

幸村に嵌められたのは気に食わないけど、叔父様に会えるのなら気にしません。

面白そうだからテニス部メンバーにはずっと内緒にしてました。

ま。弦の反応は予想してたけど。

こっそり他のメンバーを見ても驚いてて、してやったりだ。

雅が驚いてないのが悔しいような悔しくないような・・・。




「ん?氷帝となら来るかもぐらいは思うとったよ。まさかマネージャーとは思わなんだがの」

「ちぇー。面白さ半減」

全く面白くないわー!!、お前まさかあの人との約束忘れてるんじゃあるまいな?!」

「・・・約束?」




割って入ってきた弦は相変わらずプリプリ怒ってて耳がキンキンする。

あの人、つまり叔父様の事だけど、約束って何だっけ・・・?

私と叔父様が会うのに何か問題でも・・・・。

そこまで考えての頭はフリーズした。



。あれとは会うな。分かるだろう?騒ぎが起こる』



ダラダラと冷や汗が滝のように流れる。

しまった。

ここには大きな大きな問題があったのだった。

大きな溜め息を吐いた弦と血の気の引いたの間に爽やかに幸村が入る。




「ふふ。今日の試合はウチの部員全員と氷帝選抜メンバーだけど、跡部は入ってないから大丈夫だよ」

「へ?」

「幸村ぁあ!そういう事は早く言わんか!」

「ごめんごめん」




最初から幸村に振り回されっぱなしのは安堵の息を吐いた。

よかった。これで叔父様に怒られなくて済むー・・・。








***







久々の立海との練習試合。

王者立海の相手をするんやからこっちも気合が入るっちゅーもんや。

朝からどこか緊張した空気で試合の準備をして待つ。




「侑士ー。備品のチェック終わったぜー。それとこれ点呼表ー」

「おー。そこ置いといて」

「何だかんだ言ってちゃんとやってんじゃねーか、忍足」

「うるさいわ。亮ちゃん」




全く、厄介な事に今日は跡部が生徒会関係でおらん。

そのトバッチリを受けた俺は面倒臭い事に部長代理なんかを任されてしもうた。

どうせやったら日吉とかにやらせろって言うんや。

いつも、げこくじょー、げこくじょー言うてるんやし。

しゃーなしで仕事してればダブルスペアの向日岳人、通称ガックンと、宍戸亮がからかいに来よった。

溜め息を吐いて部室の時計を見るとそろそろええ時間やった。




「ほな、行きますか」

「侑士、あのフォーメーション試そうぜ!」

「立海相手に無茶言いな」

「あ?岳人お前がいつもフォーメーション乱してんだろーが」

「乱してない!くそくそ!宍戸お前ジロー起こして来いよ!」

「はぁ?樺地が行ってんだろ?」

「亮ちん。跡部おらんのに樺地が率先して行ってると思うんか?」

「・・・チッ。わーったよ」




パタンと部室の扉を閉めて俺とガックンは宍戸の長い髪が揺れるのを見送った。

いつもと変わらぬ日常。

・・・・・・・だったはずだった。







***






あー。面倒な事にジローを起こすという厄介な仕事を押し付けられた。

いつもなら問答無用で忍足にやらせるが、アイツはアイツで部長代理の仕事があったし仕方なく折れた。

岳人はチビだし、アホだから元から論外だな。

ジローが最近お気に入りだという木蔭を覗くと案の定、そこで寝てやがった。

熟睡してる様子に溜め息を吐いて数メートル先の木蔭へ歩き出すと校舎の窓から誰かが転がり出てきた。

目の前に飛び出した女は立海の制服を来ているからおそらくマネージャーか何かだろう。

てか、他校の窓から出入りするなよな。

試合相手が来ているなら急ごうと足を速めた途端、女が振り向いた。




「あ、いい所に」




よくねぇ。むしろ最悪だ。

ピシリ、と音を立てて俺の中の何かが崩壊した。

あ、跡部だよ、なぁ・・・・?

お前、何してんの・・・・?

お前とは幼稚舎からの腐れ縁でよーく知ってるが、まさかコスプレが趣味だとは。しかも女装。

俺なのか・・・?!俺が激ダサなのか・・・?!

思考が停止してからまだ数秒しか経っていなかったらしく、跡部が颯爽にこっちに歩いてくる。

来るな。頼むから来てくれるな。




「もう試合時間だよな?連れてってくれ」




俺は考えるのを止めた。

跡部の趣味なんか正直どーでもいい。

見なかった事にしてしまおう。ああ、そうしよう。

何詰め込んでんのか知らねーが、リアルに胸まで作りやがって。

そうだ。俺は何も見ていない。うん。

どこか機嫌の良さそうな跡部に一つ頷けば、だんだんいつもの跡部に見えてきた。

大丈夫だ。心頭滅却すれば火もまた涼し、だ。(とんでもない大火事だが)




「ちょっと待て。そこにジローが寝てるから起こしてからな」

「ジロー?」

「おい!ジロー起きろ!試合だ!」

「うわ!ホントにジローだ!起きろー、ブン太来てるぞ?」

「ん・・ブン太君・・?あれ、あとべぇー?」

「・・・今なら許してやる」




俺は宍戸亮。

俺は何も見ていない。

だから跡部が何か可笑しかろうと、もう何も言わない。

さっさとコートに行ってこのモヤモヤを晴らしたい。

空は快晴、俺どんより。

あぁ。今日はイイ試合日和だ。


* ひとやすみ *
・キャラ視点で書くととんでもなく馬鹿っぽい文章になるのは、ウチの子みんな馬鹿だから?
 さり気に亮ちゃんセクハラです。笑
 途中で思い出した宍戸ロン毛時代。美人なのに柄が悪そうなロン毛が好きでした。
 えーと、跡部期待した人、ごめんなさーい。もう暫しお待ちを。           (09/05/26)