ドリーム小説

という訳で、知らぬ間には仙になりました。

どうやら景王が、ならやってくれちゃうだろ☆みたいな感じで私を仙にしたみたいです。(の予想)

死なないんだから慶のために働けよ、って事ですか・・・?




暖かい料理をお腹に収めて食堂を出ると、船着場に行ってみる事にした。

大きな船が気になって仕方ないんです。

フラフラと目的のない行動ばかりとる私には振り回されながらも黙ってついてきた。




「あのーこの船、恭へ行くんですかー?」

「そうだ。昇山しようとしてる奴ばっかだからむさ苦しいがな!」




あっはっは、と豪快に笑うオジサンに、背後でが反応した。

昇山って何だろ?

物知り博士なを振り返ると面白そうな顔をしていた。

何々?楽しいことなの?




「なるほど。蓬山に恭の麒麟がいるんだ」

「??」

「ようするに昇山とは自ら麒麟に私は王か、と問いに山を登るんだ」

「何なのその裏技?!

「別に裏じゃないからだろう」

「じゃあ表技?」

どっちでもいいが、出航するけど、乗るのかい?乗らないのかい?」




おお。船の上から予想外のツッコミが入った。

私とは驚きながらも互いの顔を見合わせて、呆れ顔の船頭さんに返事をした。






***







「なーんだ。恭出身じゃないと王様にはなれないんだー」

お前、供王になるつもりだったのか」

「全然」




恨みがましく私を見てくるに笑返せば、鼻で笑われた。

そんな訳で私達は今、黒海の上です。

この船に乗ってるたくさんの人達が昇山するかもしれない、と思ったらテンションが上がりすぎました。

お祭大好き!な私は、の意見も聞かず、船頭さんへの返事代わりに思わず船に乗り込んだ訳で。

にこってり、ガッツリ怒られました。

そうは言っても、すでに船の上。

初めての恭、初めての昇山見学、楽しみだなぁ。

昇山とはそんなに安易な物ではない、とまたまた説教されながら甲板の上を眺めた。

やっぱり男の人が多いけど、物売りのおばさんから小さな男の子まで幅広く船に乗っていた。




「騎獣も船に乗るんだね」

「ん?あぁ。長く空を駆ける事が出来る騎獣もいるが、普通は疲労を考えて船に乗せるな。

 ・・・・・、なぜ私を見る?」

ってすごかったんだね」

「・・・私は騎獣ではない」




恭に着くまで船の上を行き来している青い鳥や、何度見ても見慣れない変な騎獣とかを眺めて時間を潰す事にした。

まさかこの後、あんな事に巻き込まれるなんて、この時の私は知りもしなかった。








***







四日四晩、船で寝泊りしてさすがに疲れも見え始めた頃、船は恭の港に着いた。

人の賑わいはあるものの、さすがに雁と比べると見劣りした。

が久々に地面に足を着けた場所は、昇山のため多くの人が集まる臨乾であった。

昇山は一大イベントだ、と期待を膨らませていたは少し反省した。

いつも通り、を振り回して散策に出掛けたは恭の現状を耳にしたのだ。

恭に近い令乾門が開くのは年に1度だけ。

それが供王を戴くためというのだから恭の民にとっては確かに大ごとではある。

しかし前王が崩御してから27年、妖魔に襲われ、人々が亡くなる日々が続いているとはは全く知らなかったのだ。

の小言を耳半分で聞いていたのだが、黄海の旅は長く険しい。

春分を迎え、安闔日に令乾門が開かれれば、次に出られるのは夏至。

蓬廬宮に辿り着くまでサバイバル生活が続く過酷な試練に、は心から王の誕生を祈った。




「おい。少しは反省したんじゃなかったのか?」

「それはそれ。これはこれ!」




前ほどハシャギ回ってはいないものの、の興味は新しい街に注がれていた。

店に並んでいる商品が国によって違っているのが面白く、あちらへフラフラ、こちらへフラフラ

は人ごみの中を楽しそうに歩き回っていた。




、フラフラ勝手に出歩くな。迷えば探せ・・・、?」




が人を掻き分け通り抜けた先には見知らぬ人ばかりで、の姿はどこにもなかった。


* ひとやすみ *
・雁主従を出して、って声があったのに遠ざかってしまいました。。。
 むしろ鵬翼編に出てくるかどうか・・・。
 申し訳ないですー!!その代わりあの人は出る予定なんで・・・(09/03/03)