『最弱ヒーロー』
三年と五ヵ月前、勢いだけで始めた連載が、気が付けばこんな所まで来ていました。
当時のことを思い出すと本当に頭をかち割ってやりたいくらい何も考えておらず、
勘違いの「か」の字も知らない愚か者が好奇心に負けて出来たのが最弱ヒーローでした。
勘違いと言うジャンルがあることも知らず、もしディーノに兄ちゃんがいたらどうなるのだろう?
本人と周囲の認識が違うと気付かなかったら面白いかも?
と、まぁ、それだけで書き始めちゃったわけです。ね、無謀でしょう?笑
他の連載は一年以上構成を練ってから始めたものばかりなので、本当にいい加減な気持ちから始まったわけです。
データを見直すと書き直しの多いこと。しかも設定ノートにはお蔵入りになったネタがたくさん。
・・・・・・兄様、年がら年中、下駄を履くってなんぞ?笑
こんな意味不明な状態なのに、連載開始当初から皆さん、暖かい言葉を下さり、本当に本当に嬉しかったです。
多くの嬉しい感想が寄せられて、つい調子に乗った結果、167話という超長編に。笑
私自身、こんなに長く書くつもりはなかったのですが、ここまで気持ちを途切れさせず、
楽しんで書いてこられたのは皆さんの応援のおかげです。本当に感謝の言葉しかありません。
読み返してみると、見るも耐えがたいような文章や表現が山ほどあります。
ここはこうすればよかったとか、本当はこんな風に表現したかったのにとか、
私の未熟さが浮き立つ箇所がたくさんあり、後悔や未練がてんこもりです。
皆さんに上手く伝えられなかったことを申し訳なく思いながら、
ヒーローは一先ずここで筆を置きます。
この連載を通してたくさんの方々と出会うことが出来て、私は幸せ者だとしみじみ感じています。
この出会いに感謝して、最弱ヒーローの幕を閉じたいと思います。
長い間、兄様を愛してくれてありがとうございました!
物語はここで終わりますが、兄様の人生はこれからまだまだ続きます。
いつかまたどこかで出会えることを祈って。
感謝!!
夜明 (2012/10/30)